【奈良市】外壁塗装の「完全硬化」は◯週間?プロが教えるNG行動と乾燥期間【解説動画あり】
こんにちは!リペイント匠の久保です。
今日は、「【注意】外壁塗装中の乾燥時間・塗装後の完全乾燥時間」についてお伝えします。
外壁塗装は、ただ塗れば良いというものではありません。塗料が持つ本来の性能を発揮し、塗膜を長持ちさせるためには、メーカーが定める「乾燥時間」を適切に守ることが不可欠です。しかし、この乾燥時間については、一般のお客様にはあまり知られていない、あるいは業者側からも詳しく説明されないことが多いのが現状です。
この記事では、下塗りから上塗りまでの各工程間の乾燥時間(インターバル)の重要性から、塗装完了後に注意すべき「完全乾燥・硬化」までの期間、さらには季節ごとの違いやお客様が気を付けるべきポイントまで、プロの視点から詳しく解説します。
【この記事でわかること】
- 外壁塗装の工程ごとの適切な乾燥時間(インターバル)
- 乾燥時間を守らない場合に発生する深刻なリスク
- 塗装完了後、塗膜が完全に硬化するまでの期間と注意すべき行動
- 季節(夏・冬)による乾燥時間の考え方の違い
目次
なぜ乾燥時間が重要なの?塗装工程ごとの「インターバル」の必要性

外壁塗装は、通常「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3つの工程で塗膜を形成します。これらの層を重ねる際、前の層が適切に乾燥してから次の塗料を塗布する時間、すなわちインターバル(乾燥時間)を確保しなければなりません。このインターバルは、塗料が次の層としっかりと密着し、塗膜全体として一体感のある強い膜を作るために非常に重要です。
【このパートでわかること】
- 各塗料の層を重ねる際の基本的な乾燥時間の目安。
- 乾燥時間を守らないことが将来的に引き起こすリスク。
- 乾燥時間(インターバル)が長すぎる場合の注意点。
塗料間の基本的な乾燥時間(インターバル)
一般的に、多くの塗料メーカーのカタログには、工程間の乾燥時間として目安が記載されています。
「下塗りや中塗りを塗ってから、次の塗料を塗るまでの乾燥時間はどれくらい空けるべきですか?」
「はい。カタログには下塗り、中塗り、上塗りそれぞれに乾燥時間が書いてありますが、塗料の種類によって異なります。基本的な目安としては、3時間から4時間は空けるべきとされています。ただし、これはあくまで基準です。季節や天候によって変動するため、現場で状況を見て判断することも必要になります。」
この3~4時間という時間は、あくまで「最低限」空けるべき時間です。時間を空ければ空けるほど良いというものでもありません。塗料によっては、次の注意点にあるように、期間が空きすぎると別の問題が発生する場合もあります。
乾燥時間を守らないことによるリスク
乾燥時間が不十分な状態で次の塗料を重ねてしまうと、塗膜に以下のような深刻な不具合が発生する可能性があります。
密着不良(剥がれやすくなる): 前の塗膜が完全に乾ききっていないと、次の塗料としっかりとくっつくことができません。これにより、塗膜が層間で剥がれやすくなる、いわゆる「層間剥離」のリスクが高まります。
変色・退色: 塗料の成分が適切に化学反応を起こせず、塗料本来の色やツヤが発揮されない、または早期に変色・退色してしまう可能性があります。
短すぎるインターバルの危険性: 乾燥時間を短くしすぎることは、上記の不具合を招きます。しかし、この密着不良などの問題は、塗装工事が完了してすぐにわかるものではないのが難しい点です。多くの場合、3年後、5年後といった時間が経過してから初めて不具合として表面化します。これは、塗装の品質が将来にわたって影響を及ぼすことを意味します。
乾燥時間が長すぎる場合の注意(1週間以内が目安)
乾燥時間は短いと問題ですが、逆に時間を空けすぎると塗料によっては別の問題が発生することがあります。
「カタログには、下塗りを塗ってから基本的には1週間以内に上塗りまでを終わらせてください、と記載されている塗料もあります。これは、下塗りの上に次の層を塗らない期間が長すぎると、下塗りの密着力や効力が弱くなってしまう可能性があるためです。理想としては、下塗りを塗ったら、適切なインターバルを経てすぐに次の工程(中塗り、上塗り)にかかることが大事です。」
したがって、季節や天候を考慮しつつも、メーカーが定める「最小乾燥時間」と「最大塗り重ね時間(最長インターバル)」の両方を守ることが、高品質な塗装を保証する鍵となります。
塗装完了後が肝心!塗膜の「完全硬化」までの期間とNG行動

塗装工事が完了し、職人さんが帰った後、壁を触って「もう乾いているな」と感じても、塗膜はまだ完全に硬化(固まること)したわけではありません。表面が乾燥している状態と、塗膜全体が化学的に安定し、本来の強度を発揮できる状態になる「完全硬化」は異なります。
この「完全硬化」までの期間に、不適切な行為を行うと、せっかくの塗膜にキズをつけたり、剥がれを引き起こしたりする原因になります。
【このパートでわかること】
- 塗装完了後の塗膜が完全に硬化するまでの目安期間。
- 塗膜が硬化するまでの間に絶対にしてはいけない行動(特に接触物)。
- 外壁の軽い汚れに対する正しいお手入れ方法。
塗装後の完全硬化までの目安期間
「塗装が終わってから、壁が完全に硬化するまでどれくらいの時間が必要ですか?」
「塗装が終わってから2週間は、基本的には壁に物を立てかけたり、強い衝撃を与えたりといった行為は控えていただきたいです。塗料が完全に硬化し安定するまでには、2週間、あるいは季節によっては1ヶ月ほどかかることもあります。触った感じは乾いていても、塗膜の内部はまだ柔らかい状態なのです。」
特に水性塗料は、溶剤系塗料に比べて塗膜が柔らかくなりやすいため、この硬化期間をより長く取る、あるいは注意深く過ごす必要があります。季節や天候によっても硬化時間は変動しますが、最低でも2週間は慎重に取り扱うべきです。
硬化期間中に絶対にしてはいけないNG行動
塗膜が完全に硬化していない期間に、最も注意すべきは「物を立てかける」ことです。特に以下のものとの接触は、塗膜の剥がれを引き起こす可能性が非常に高くなります。
ビニール製品(ビニール傘など): ビニール素材や、一部のコーキング材には「可塑剤(かそざい)」という成分が含まれています。この可塑剤がまだ柔らかい塗膜に触れると、塗膜とビニールが溶け合ったようにくっついてしまい、離す際に塗膜が一緒に剥がれてしまう事故が多発します。
- ゴム系の素材(自転車のグリップなど): ビニールと同様に、ゴム系の素材も塗膜に悪影響を及ぼす可能性があります。
- 重い物や尖った物: まだ強度が低い塗膜に衝撃や圧力が加わると、塗膜に凹みや傷がついてしまいます。
万が一、剥がれや傷をつけてしまった場合は、契約した塗装業者に補修を依頼することになりますが、業者によっては「お客様の過失」として無償で直してくれないケースも考えられるため、細心の注意が必要です。
塗装後の外壁の正しいお手入れ方法
硬化期間中だけでなく、その後の外壁の軽い汚れについても、正しい対処法を知っておくことが重要です。
「外壁に泥汚れなどがついてしまった場合、どうやって掃除すればいいですか?」
「外壁塗装の塗膜は、タワシなどでゴシゴシ擦ると剥がれてしまう可能性があります。塗装面を傷つけないために、基本的なお手入れは以下の方法で行ってください。」
- 水洗い: ホースなどで水をかけ、土やホコリを洗い流します。
- 柔らかいスポンジの使用: ホームセンターなどで売っている柔らかいスポンジに水を含ませて優しく撫でるように洗います。
特に、泥や土の跳ね返りなどで壁の下の方が汚れた場合は、この水洗いと柔らかいスポンジでの清掃が最も塗膜に優しく、適切な方法です。
季節ごとの乾燥時間の違いとお客様が確認すべきポイント

前述の通り、塗料の乾燥時間は季節や気温、湿度によって大きく変動します。塗装業者側は、この変動を考慮して作業時間を調整しなければなりません。
【このパートでわかること】
- 夏と冬における乾燥時間の考え方の違い。
- お客様が業者側の作業に対して確認すべき重要なポイント。
季節(夏・冬)による乾燥時間の目安
一般的に、気温が高く湿度が低い夏場は乾燥が早く進み、気温が低く湿度が高い冬場や梅雨時は乾燥に時間がかかります。
「基本的には、春や秋を基準として『3時間から4時間』と考えてもらって大丈夫です。夏場はもっと早く乾くこともありますが、作業の基準としては3時間程度は空けた方が良いでしょう。問題は冬場です。冬場は乾燥に時間がかかるため、カタログで**『5時間』**などと指定されている塗料もあります。」
しかし、冬場は作業時間が短くなります(日が暮れるのが早い、低温時は作業ができないなどの制約があるため)。たとえ乾燥時間が5時間必要だとしても、作業できる時間が限られているため、無理に工程を進めることはできません。
- 夏場(高温時): 乾燥は早い傾向にあるが、規定のインターバル(3~4時間)は守るべき。
- 冬場(低温時): 乾燥に時間がかかるため、塗料によっては5時間などインターバルが長くなる。作業時間が限られる中で、インターバルを無視して次の工程へ進めるのは危険。
お客様が確認すべきポイント
乾燥時間の管理は、本来は塗装業者側の責任です。しかし、中には乾燥時間を守らずに作業を進めてしまう心ない業者も存在します。お客様が業者任せにせず、品質をチェックするために確認すべき重要なポイントがあります。
「これは、お客様が気を付けるというよりも、業者側がわかっているべきことです。しかし、知識のない職人さんがいるのも事実です。お客様にぜひ確認していただきたいのは、『1日で下塗りから上塗りまで全て終わらせていないか』という点です。」
「1日ですべての工程を終わらせる」のは危険信号: 朝から下塗り作業を始め、中塗りのインターバル、上塗りのインターバルを考えると、1日の作業時間内で全ての工程(下塗り→中塗り→上塗り)を完了させることは、原則として物理的に困難です。 もし朝から始めて夕方に上塗りまで完了していた場合、それはインターバルを無視し、塗料が乾ききっていないうちに次の塗料を重ねてしまっている可能性が極めて高いことを意味します。この点こそが、お客様が工事の品質を見極める上で最も分かりやすいチェックポイントとなります。
高品質な塗装とは、手間と時間を惜しまずに、メーカーの基準を遵守することから始まります。乾燥時間をしっかりと守る業者は、その他の作業も丁寧に行っていると判断できる一つの目安となるでしょう。
まとめ~奈良市の外壁塗装・屋根塗装のことならリペイント匠へ

外壁塗装における「乾燥時間」は、単なる待ち時間ではありません。これは、塗料が持つポテンシャルを最大限に引き出し、お客様の住宅を長く守るための「品質保証時間」であると言えます。作業中のインターバル、塗装後の完全硬化期間、そしてそれぞれの期間における注意点を正しく理解し、施工を依頼する業者とコミュニケーションをとることが、後悔のない外壁塗装を実現する鍵となります。
私たち、奈良市を中心に活動する株式会社リペイント匠は、創業以来、お客様の「幸せ」を実現することを最大の使命として取り組んでまいりました。塗装品質を左右するこの「乾燥時間」をはじめ、全ての工程において徹底的に丁寧さと親切さを追求しています。
おかげさまで、私たちは現在、年間1,000件超の実績を積み重ね、Google口コミでは4.8という高い評価を800件以上いただいております。これは、私、社長の久保信也が心に決めた「どこよりも徹底的に丁寧に、親切にやる」という信念を、スタッフ全員が体現してくれている証だと感じております。
私たちは、一度塗り替え工事をさせていただいた後も、お客様との関係を大切にし続けます。長期の工事保証: 完成後、7年から最長16年の工事保証で、万が一の事態にも責任をもって対応いたします。
充実した定期点検: 塗装後も安心していただけるよう、1年、3年、5年、7年、10年、12年、15年、20年の計8回にわたる定期点検を実施しています。業界初の取り組み: お客様の不安を解消するため、業界初の「塗り替え保証」を実施しております。納得の仕上がりを追求: 完成後の色味にご満足いただけない場合は、再度塗装を行うなど、お客様が心から喜んでいただけるまで品質を追求します。
私たちのスタッフ一人ひとりが、社会のお役に立てる生き方を仕事を通じて実現することが、私たちが目指す姿です。スタッフたちと、一緒に力を合わせ、10年に一度の塗り替えを通し、地元のお客様の幸せを実現していくのが我々、リペイント匠の「使命」です。
今では地元のお客様からも「塗装実績の最も多い外壁塗装の職人直営店」としてご支持を頂けるようになりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
どこよりも徹底的に「丁寧」に「親切」にやる!と心に決めた気持ちを忘れずに、全社員一同、お客様の大切なお住まいを守るため、日々頑張ってまいります。


























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