■タイトル 【奈良市】アーバニーの屋根は塗装できない?リペイント匠が教える3つの種類と注意点【解説動画あり】
こんにちは!リペイント匠の久保です。今日は、「アーバニー屋根の塗装」についてお伝えします。
大切なお住まいのメンテナンスを考える際、屋根の塗り替えは避けては通れない非常に重要な工程です。しかし、一部の屋根材においては「塗装ができるのか?」「しない方がいいのか?」とプロの間でも意見が分かれたり、知識のない業者が施工したために数年でトラブルが発生したりするケースが少なくありません。
その代表格とも言えるのが、クボタ(現:ケイミュー)が過去に販売していた、非常に意匠性の高いスレート屋根材「アーバニー」です。
「おしゃれなアーバニーだけど、塗装はできるの?」
「業者にカバー工法を勧められたけど、本当に塗れないの?」
このような疑問や不安を抱えているオーナー様は非常に多いです。
今回は、これまで数多くのアーバニー屋根を見てきた私たちリペイント匠が、その種類からメリット・デメリット、そして「本当に塗装できるのか?」という核心部分まで、5,000文字を超える圧倒的な情報量で徹底解説していきます。この記事を読み終える頃には、あなたのご自宅に最適な屋根メンテナンスの方法が明確になっているはずです。
【この記事でわかること】
- アーバニーの種類と製造年代による「アスベスト含有」の違い
- なぜ「塗装してはいけないアーバニー」が存在するのかという具体的理由
- 塗装を強行した場合に起こる「雨漏り」と「割れ」のメカニズム
- リペイント匠が推奨する、アーバニーを長持ちさせるための最善の選択肢
目次
アーバニーの種類と塗装の可否を分ける「製造年代」の秘密

「うちの屋根はアーバニーだと思うのですが、すべてのアーバニーが塗装できないわけではないのですか?」
「その通りです。アーバニーには大きく分けて3つの世代があり、製造された年代によって「塗装ができるもの」と「極めて困難なもの」に分かれます。まずはご自身の屋根がどの年代に施工されたものかを知ることが第一歩です。」
【このパートでわかること】
- 昭和57年から現在に至るまでのアーバニーの歴史的変遷
- アスベスト(石綿)が含まれているかどうかが強度に与える影響
- 図面や目視で自分の屋根の種類を特定するためのヒント
昭和57年〜平成6年:初期型「アーバニー」の強度と特徴
初期型のアーバニーは、昭和57年(1982年)頃から平成6年(1994年)頃まで製造されていました。この時代のアーバニーの最大の特徴は、材料の中に「アスベスト(石綿)」がしっかりと含まれているという点です。現代では健康被害の観点から使用が禁止されているアスベストですが、建築材料としての性能、特に「強度」という面においては非常に優秀な素材でした。
この初期型アーバニーは、セメントにアスベスト繊維を混ぜ込むことで、粘り強く、非常に硬い性質を持っています。そのため、築30年、40年と経過していても、基材そのものがしっかりしており、職人が上に乗っても簡単に割れることはありません。リペイント匠の経験上、この年代のアーバニーであれば、下地処理を丁寧に行い、適切な下塗り材を選択することで、十分に「塗装によるメンテナンス」が可能です。
ただし、注意点としては、製造からすでに30年以上が経過しているため、基材が水分を吸って脆くなっているケースがあることです。表面の撥水性能が完全に失われている場合、いくら強固なアスベスト含有材であっても、内部から劣化が進みます。そのため、塗装前には高圧洗浄で汚れを落とし切ること、そして基材をガチガチに固める「浸透形エポキシシーラー」をたっぷりと吸わせることが、成功の鍵を握ります。
平成6年〜平成13年:過渡期の「ニューアーバニー」
次に登場したのが、平成6年(1994年)頃から製造された「ニューアーバニー」です。この時期は日本全体でアスベスト規制が段階的に強化され始めた「過渡期」にあたります。メーカー各社はアスベストの含有量を減らしたり、代替繊維を模索したりしていた時期です。
ニューアーバニーに関しても、基本的にはまだアスベストが含まれているケースが多く、初期型に準じた強度は保たれています。そのため、基本的には塗装可能です。しかし、末期の製品になると、次に解説する「ノンアスベスト製品」に近い性質を持ち始めているものもあり、目視での劣化診断が非常に重要になります。
私たちリペイント匠が現場で診断する際は、単に「年代」だけで判断するのではなく、屋根の縁の欠け具合や、手で触った時の感触、打診棒による音の違いなどで、その個体が持つ現在の強度を慎重に見極めます。もし、この時期のニューアーバニーでひび割れが多発しているようであれば、塗装よりもカバー工法を視野に入れるべきタイミングと言えるでしょう。
平成13年以降:塗装NGとされる「アーバニー・グラッサ」の正体
最も注意が必要なのが、平成13年(2001年)以降に製造された「アーバニー・グラッサ」などのノンアスベスト製品です。2000年代に入り、アスベストの使用が厳しく制限されたことで、メーカーはアスベストを一切使わない屋根材の開発を余儀なくされました。しかし、当時の技術では、アスベスト抜きのセメント板でかつての「アーバニー」のような繊細なデザインと強度を両立させることは極めて困難でした。
この時期のノンアスベスト型アーバニーは、一見すると非常におしゃれで綺麗に見えますが、実は「非常に脆い」という致命的な欠点を持っています。専門家の間では、この時期の屋根材を「パミール」などと並び、メンテナンスが難しい屋根材の代表例として挙げることが多いです。
具体的には、塗装のために職人が屋根に登った際、その体重だけで屋根材が「パキッ」と根元から折れてしまうことがあります。さらに、基材そのものが層状に剥離(ミルフィーユ状に剥がれる)する現象が起きやすく、塗装をしても「塗膜が基材ごと剥がれ落ちてしまう」のです。リペイント匠では、この年代のアーバニーに関しては、安易に塗装をお勧めすることはありません。なぜなら、塗装をすることで逆に屋根を傷めたり、数年でボロボロになったりするリスクが高いからです。
アーバニー塗装における「構造的デメリット」と雨漏りのリスク

「「塗装できるタイプ」のアーバニーなら、普通のカラーベストと同じように塗ってもらえば大丈夫ですよね?」
「実はそこが大きな落とし穴です。アーバニーはその独特な「おしゃれなデザイン」ゆえに、一般的なカラーベストよりも塗装の難易度が格段に高く、特別な工程を無視すると、塗装が原因で雨漏りを引き起こす「人災」が発生してしまいます。」
【このパートでわかること】
- アーバニー特有の「厚み」と「複雑な形状」が招く水はけの悪さ
- 「タスペーサー」が使えないという施工上の大きな壁
- 塗装後に発生する「毛細管現象」と雨漏りのメカニズム
デザインの代償:複雑な溝と水溜まりの問題
アーバニーがなぜこれほどまでに愛されてきたかと言えば、それは「ランダムなブロックを重ねたような重厚感」にあります。通常のカラーベストが一枚の平らな板であるのに対し、アーバニーは一枚の板に深いスリット(溝)が入っており、それが何層にも重なることで高級感を演出しています。
しかし、塗装職人の視点から見ると、この「深い溝」は非常に厄介な存在です。塗装をすると、どうしてもこの溝の部分に塗料が溜まりやすくなります。厚く塗りすぎてしまうと、屋根材同士の隙間が完全に塞がってしまうのです。屋根材の隙間は、単なる隙間ではなく、屋根内部に侵入した雨水を排出するための重要な「逃げ道」です。ここが塗料で埋まってしまうと、逃げ場を失った水が内部に溜まり続け、やがて野地板(下地の木材)を腐らせ、雨漏りへと発展します。
おしゃれな外観を維持するための塗装が、屋根の寿命を縮めてしまう。これはアーバニーの構造を深く理解していない業者が施工した場合に、全国で多発しているトラブルの一つです。
縁切りの困難:タスペーサーが物理的に入らない
一般的なスレート屋根の塗装では、上記の「水抜き穴」を確保するために、タスペーサーという小さなプラスチック製の部材を屋根材の間に差し込みます。これを「縁切り(えんぎり)」と呼びます。しかし、アーバニーはこのタスペーサーが物理的に使用できないケースがほとんどです。
その理由は、アーバニーの一枚一枚の厚みと、その独特な形状にあります。タスペーサーは標準的な厚みのスレートに合わせて設計されているため、厚みのあるアーバニーに無理に差し込もうとすると、屋根材を押し上げて割ってしまうリスクがあります。また、差し込めたとしても、アーバニーの複雑な形状のせいで十分な隙間が確保できないことが多いのです。
そのため、アーバニーの縁切りは「手作業」で行う必要があります。塗装が完全に乾燥した後に、一枚一枚カッターや皮スキを使って固まった塗料を切り離していく作業です。これは非常に手間がかかる作業であり、現代の効率重視の塗装業界では、残念ながらこの工程を省略したり、形だけで済ませたりする業者が後を絶ちません。
毛細管現象:塗装後にじわじわと襲う恐怖
もし、縁切りを不適切に行ったり、省略したりした場合に起こるのが「毛細管現象(もうさいかんげんしょう)」です。これは、狭い隙間に液体が吸い込まれていく現象のことで、屋根材の隙間が中途半端に塗料で狭まった状態になると、本来なら流れ落ちるはずの雨水が、逆に屋根の奥深くへと吸い上げられてしまうのです。
吸い上げられた水は、常に湿った状態で屋根内部に留まります。これにより、本来なら20年、30年と持つはずの屋根下地の防水シートが急速に劣化し、数年後には部屋の天井にシミができるほどの深刻な雨漏りを引き起こします。
「塗装したばかりなのに雨漏りが始まった」という相談をいただく際、その多くがこの毛細管現象によるものです。アーバニーという特殊な屋根材を塗るには、一般的な屋根塗装の3倍以上の気配りと、この現象を熟知した高い技術力が必要不可欠なのです。私たちは、塗装が可能な初期型のアーバニーであっても、このリスクを徹底的に排除するために、施工管理には細心の注意を払っています。
リペイント匠が提案するアーバニーの資産価値を守るベストな選択

「結局、うちのアーバニーはどうするのが一番いいのでしょうか?予算も限られていますが、失敗だけはしたくありません。」
「私たちリペイント匠が最も大切にしているのは「お客様の家をあと何年持たせたいか」という視点です。現在の劣化状況と将来の計画を突き合わせ、塗装か、あるいはカバー工法か。プロとしての正直な見解をお伝えします。」
【このパートでわかること】
- 塗装を選択する場合の「絶対に外せない施工条件」
- カバー工法が「究極のメンテナンス」と言われる理由
- 長期的なトータルコストで考える屋根メンテナンスの勝ち筋
塗装を選択できる条件:下地の健全性と職人の腕
まず、初期型(アスベスト含有)のアーバニーで、かつ現在の屋根裏に雨漏りの形跡がなく、野地板も腐っていない場合。この条件であれば、塗装は有力な選択肢になります。塗装の最大のメリットは、カバー工法や葺き替えに比べてコストを半分から3分の1程度に抑えられることです。
ただし、リペイント匠が塗装をお引き受けする場合、以下の条件を徹底します。
一つ目は「専用下塗り材の使用」です。長年日光にさらされてスカスカになった基材を、芯から固めるための高浸透形シーラーを使用します。
二つ目は、先ほど述べた「徹底した手作業による縁切り」です。これは非常に根気のいる作業ですが、雨漏りを防ぐためには1ミリの妥協も許されません。
これらの条件を満たせる確かな技術を持った職人が担当することで、アーバニー独特の美しい意匠を、安全に、そしてリーズナブルに蘇らせることができます。もし、見積もりを依頼した業者から「タスペーサーを入れるから大丈夫」とか「縁切りは不要」という言葉が出たら、その業者はアーバニーの怖さを知らないと言わざるを得ません。
塗装不可のアーバニー・グラッサには「カバー工法」一択
一方で、平成13年以降のアーバニー・グラッサや、激しく劣化したニューアーバニーの場合は、私たちはプロとして「塗装は絶対にやめたほうがいい」とはっきり申し上げます。たとえ「安く塗ってほしい」と頼まれても、数年でトラブルが出るのが分かっている施工をすることは、リペイント匠のプライドが許さないからです。
この場合に推奨するのが「カバー工法(重ね葺き)」です。これは、現在のアーバニーを剥がさずに、その上に軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板など)を被せる工法です。
メリットは非常に大きいです。
・古い屋根を剥がさないため、アスベストの飛散リスクがなく、処分費用も抑えられる。
・屋根が二重になることで、断熱性・遮音性が向上する。
・今後30年以上、屋根の心配をする必要がなくなる。
特にアーバニー・グラッサは、塗装をしても基材ごと剥がれてしまうため、カバー工法が事実上、唯一にして最善の解決策となります。
長期的なトータルコスト:30年スパンで考える
屋根のメンテナンスを考える際、目先の100万円の差に目を奪われがちですが、大切なのは「30年でいくら払うか」というトータルコストの視点です。
例えば、塗装が向かないアーバニーに無理やり60万円かけて塗装をしたとします。しかし、5年で塗装が剥がれ、雨漏りが始まり、結局150万円かけてカバー工法をすることになったら、合計で210万円の出費です。さらに、雨漏りで傷んだ室内の修理費も加わります。
最初から150万円でカバー工法をしていれば、その後の30年はほぼメンテナンスフリーです。
私たちリペイント匠は、三重県の皆様に「リペイント匠に頼んで本当に良かった」と一生思っていただきたい。だからこそ、診断の結果、塗装が適切でないと判断すれば、正直にそうお伝えします。それが、地元で長く愛され続けてきた私たちの責任だと考えているからです。
まとめ~リペイント匠がアーバニー屋根にかける想い

いかがでしたでしょうか。今回は「おしゃれな屋根材アーバニー」の塗装にまつわる真実を、かなり踏み込んでお伝えしました。
アーバニーは確かにメンテナンスが難しい屋根材ですが、その正体を正しく知り、適切な工法を選べば、決して恐れることはありません。
株式会社リペイント匠は、三重県内で累計数千棟を超える施工実績を積み上げてきました。私たちの強みは、単にペンキを塗ることではありません。久保社長をはじめとする全スタッフが「建物の構造を理解した上で、最適な延命策を提案できるプロ集団」であることです。
私たちが提供するのは、単なる工事ではありません。お客様がこの先、10年、20年と安心して暮らせる「未来」です。
・塗装専門の職人をよる、一切の妥協を許さない施工
・最長15年の施工保証と、定期的なアフター点検
・三重県密着だからこそできる、迅速な対応と正直な見積もり
「うちの屋根、もしかしてアーバニーかも?」「塗装できるって言われたけど、この記事を読んで不安になった」
そんな方は、ぜひ一度リペイント匠にご相談ください。
私たちは無理な営業は一切いたしません。まずは今の屋根がどの種類で、どんな状態なのかを、ドローンや高所カメラを駆使して、あなた自身の目で確認できる診断書を作成いたします。
屋根は家を守る要です。その要を、私たちリペイント匠に守らせてください。三重県の皆様からのご連絡を、心よりお待ちしております!




























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