
【四日市市】ベランダ・屋上のウレタン防水|工事内容・費用・室外機の扱いまで【解説動画あり】
こんにちは、リペイント匠の鈴木です。
今回は、住宅の防水工事について、特に「ウレタン防水」について詳しく解説していきます。
ベランダや屋上などで行われる防水工事は、お住まいを長持ちさせるために非常に重要な工事です。防水工事にはいくつかの種類がありますが、中でもウレタン防水は一般の住宅でも多く使われており、複雑な形状の場所にも対応できることから非常に人気の高い工法です。
また、防水工事の際に気になる「エアコンの室外機はどうするのか?」「工事中でもエアコンは使えるのか?」といった実務的な疑問にもお答えします。加えて、ウレタン防水の他にもベランダでよく用いられる「FRP防水」についても触れながら、費用感やメンテナンスの重要性についても解説していきます。
これから防水工事を検討されている方にとって、少しでも参考になればと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ウレタン防水とその他の工法について
防水工事と一口に言っても、実はいくつかの種類や工法があり、使用する場所や下地の状態によって選ぶべき方法が異なります。その中でも、住宅のベランダや屋上で広く用いられているのが「ウレタン防水」です。
今回はこのウレタン防水について詳しく解説するとともに、同じく一般的な「FRP防水」についても触れていきます。
ウレタン防水とは?基本の仕組みと特長
防水工事には様々な種類がありますが、今回は一般的に多く用いられる「ウレタン防水」に焦点を当ててお話ししていきます。
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗って防水層を作る「塗膜防水(とまくぼうすい)」という工法の一つです。液状なので、複雑な形状の場所にも施工しやすいのが特徴です。ベランダや屋上など、形が入り組んでいたり凹凸があったりする場所でも、しっかりと防水層を作ることができます。
また、仕上がりも継ぎ目のない美しい状態になり、防水性も非常に高いため、長期的に安心して使えるのが魅力です。
ウレタン防水の2つの施工法|密着工法と通気緩衝工法
ウレタン防水には、主に2つの工法があります。
①密着工法
これは既存の下地(現在の防水層など)に直接ウレタン樹脂を塗り重ねて密着させる工法です。既存の下地がしっかりしていれば、比較的手軽に施工できるのが特徴です。
②通気緩衝工法(つうきかんしょうこうほう)
この工法は、以下のようなケースで用いられます。
- 現在、雨漏りしている場合
- 下地に水分を含んでいる可能性がある場合
仕組みとしては、下地と防水層の間に「通気シート」という特殊なシートを挟み込みます。そして「脱気筒(だっきとう)」という筒状の部材を取り付け、下地からの湿気(水蒸気)を外部に逃がすことで、防水層の膨れを防ぎます。
注意点としては、密着工法で施工すると、夏場などに下地からの水蒸気で防水層が風船のように膨れてしまうリスクがあるということです。通気緩衝工法は、この膨れのリスクを大幅に軽減できます。(完全に防げるわけではありませんが、効果は高いです)
価格については、密着工法に比べて工程が増えるため、価格は高くなりますが、雨漏りや膨れのリスクを考えると必要なケースが多いです。
FRP防水の特徴とメンテナンス
ベランダ防水では、「FRP防水」という工法もよく見られます。これは繊維強化プラスチック(FRP)を用いた防水で、硬く強度が高いのが特徴です。
ただし、表面に細かいひび割れ(バリ)が発生することがあります。これについては、軽微なひび割れ(バリ)程度であれば、表面を研磨してトップコート(保護塗装)を塗り直すことでメンテナンスが可能です。
もし、ひび割れが大きい場合や下地にまで影響があるような場合は、補修作業が必要になります。いずれにしても、早めのメンテナンスが重要です。
防水工事の費用目安と施工時の注意点
防水工事を検討される際、やはり気になるのは「いくらぐらいかかるのか?」という費用の部分と、「工事中はどうなるの?」という施工に関する実務的な疑問点です。
ここでは、ウレタン防水を前提としたベランダ防水工事の価格の目安と、実際の施工時の注意点について詳しくご紹介します。
ウレタン防水の費用は?工事内容別の価格帯
あくまで目安であり、面積や下地の状態によって変動します。
①外壁塗装と同時施工の場合
足場代などが共有できるため、5万円程度〜 施工可能な場合があります。
②ベランダ防水のみの場合
工程が多くなるため、8万円程度〜 が目安となります。
③トップコート(上塗り)のみの場合
下地の状態が良ければ、3〜4万円程度〜 で施工可能な場合があります。
このように、工事の内容や組み合わせによって費用に幅がありますので、まずは状態の確認とお見積もりをとることをおすすめします。
施工中の注意点|室外機・エアコン・立ち入りについて
ベランダ防水のみの場合でも、基本的には梯子(はしご)を使用して外部から出入りしますので、お客様宅の中を通らせていただく必要はほとんどありません。工事中の匂いなどの心配も、最小限に抑えられます。
また、エアコン室外機の扱いについてもご説明します。基本的には、室外機を少し浮かせながら下の防水工事を行います。しかし、エアコンの配管ホースが劣化などで動かせない場合は、室外機の脱着(一時的な取り外し・再設置)が必要になることがあります。(※別途費用がかかる場合があります)
事前にLINEなどでベランダの写真をお送りいただければ、脱着が必要かどうかの判断がある程度可能ですので、ぜひご活用ください。
さらに、防水工事中はその部屋のエアコンは使用できません。エアコンから排水が出ると、施工に影響するためです。事前に使用できない期間をお伝えいたしますので、ご安心ください。
防水工事で失敗しないために大切なこと
防水工事は、「雨漏りしてから考える」では遅すぎるケースが多くあります。見えない場所だからこそ、日々の点検と早めの対応が住まいの寿命を左右します。
ここでは、防水工事を成功させるために知っておきたい大切なポイントをお伝えします。
早めのメンテナンスが重要な理由
防水は「予防」が非常に重要です。雨漏りが発生してからでは、下地の木材が腐るなど、より大掛かりな工事が必要になるケースが多くあります。
特に屋上やベランダは、風雨に直接さらされており、劣化の進行も早いため、ひび割れなどの初期症状を見逃さないことが大切です。
小さな劣化であれば、トップコートの塗り直しなどの軽微な対応で済みますが、放置することで防水層の剥離や水の侵入を招き、結果的に修理費用が跳ね上がるリスクがあります。
下地の劣化が招く大規模工事のリスク
もし、下地が傷んでいる場合は、防水工事だけでは済まず、大工さんによる下地の補修・交換が必要となることがあります。そうなると、工期も費用も大幅に増加します。
実際、雨漏りが進行してからご相談いただくケースでは、防水層の再施工に加え、構造部材の修繕が必要になる場合もあります。そのため、状態が軽いうちに対応しておくことが、住まいを守る最善の方法です。
「雨が入ってから」「膨れが出てから」では遅く、見た目は大丈夫そうでも、定期的な点検と早めの相談が非常に重要です。
まとめ~四日市市の外壁塗装・屋根塗装のことなら
本記事では、住宅のベランダや屋上に行う「ウレタン防水」について詳しくお伝えしました。ウレタン防水の基本的な仕組みや2つの工法の違い、さらにFRP防水との比較、施工時の注意点や費用の目安、そして早めのメンテナンスの重要性についてご紹介しました。
防水工事は、トラブルが起きてからでは費用も手間も大きくなってしまいます。お住まいを長く安心して使うためにも、「今は大丈夫」と思わず、ひび割れや劣化が見られたタイミングで、ぜひ一度専門業者にご相談ください。
リペイント匠では、LINEでの無料相談や現地調査も承っております。お気軽にご連絡ください。三重県四日市市をはじめ、志摩市、津市、亀山市、伊勢市、松阪市、鈴鹿市、伊賀市、いなべ市、名張市を中心に三重県全域が施工範囲です。
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