これからの塗装店選びで本当に大事こと|20年後までお家を守れる会社とは

【塗装店社長の失敗談】7年で不具合…この経験から20年点検を続ける理由

こんにちは。
株式会社リペイント匠 代表の久保です。

私は今、住宅塗装業界は一つの大きな転換期に来ていると感じています。

これまで塗装業界では、

「高耐久の良い塗料を使います」
「長期保証があります」
「定期点検があります」
「何かあればいつでもご連絡ください」

こうしたことが、お客様に選んでいただくための大切な要素でした。

もちろん、良い塗料を使うことも、保証も、定期点検も大切です。

しかし、これからは「何を謳っている会社なのか」だけではなく、「実際に何をしている会社なのか」が、より問われる時代になるのではないかと私は思っています。

「20年点検」とホームページに書くことと、本当に20年間お客様のお家を見続けることは違います。

長期保証書を発行することと、実際に何か起きた時に逃げずに対応することも違います。

これからは、マーケティングによる「見せ方」以上に、会社としての本質そのものが試されていく。

塗装店を経営する一人として、私はそう感じています。

塗装工事は、工事が終わった日だけでは分からない

しかし塗装店の社長として、きちんとお伝えしておきたいことです。

もちろん、手抜き工事や悪意のある施工は論外です。

また、プロとして必要な知識が不足していたことで起こる施工不良についても、あってはならないことだと思っています。

しかし、どれだけ真面目に施工していても、長い年月の中ではさまざまなことが起こります。

塗料そのものに不具合が起きることもあります。

周辺環境によって想定より早く汚れや藻が発生することもあります。

工事後にエアコンを交換・撤去したことで、それまでエアコンで隠れていた外壁が見えるようになり、

「ここも塗ってほしい」

となることもあります。

住宅は、工事が終わった後もずっと雨、風、紫外線にさらされ続けます。

ですから私は、塗装工事は「工事が終わったその日に100点なら、それで終わり」という仕事ではないと思っています。

5年後、10年後、15年後まで見て、初めて分かることがあります。

だからこそ、一定の手直しやメンテナンスが必要になることを前提として、長くお客様のお家を見続けることが大切だと考えています。

「耐久性15年」と言われても、私たちが15年間実験したわけではありません

塗料についても、私には忘れられない経験があります。

例えば「期待耐用年数15年」とされている塗料があったとしても、私たち自身がその塗料を15年間、実際のお客様のお家で検証してから販売しているわけではありません。

塗料メーカーもさまざまな試験を行い、その結果をもとに期待される耐久年数を設定しています。

もちろん、私はそれ自体を否定するつもりはありません。

ただ、カタログに書かれている耐久年数をそのまま鵜呑みにして、お客様に「15年間大丈夫です」と言うことには慎重であるべきだと考えています。

そう考えるようになったのには理由があります。

十数年前、「みんなが使っているから安心」と思っていました

十数年前、リペイント匠でも、当時多くの塗装店が使っていた塗料を使用していました。

誰もが知っているメーカーの商品で、同業者の仲間たちも普通に使っていました。

私自身も当時は、

色々調べ、事例の確認、メーカーからの話、他メーカーからの話など散々検討して

「これだけ多くの塗装店が使っている塗料なら安心だろう」

と思っていました。

ところが、現実は違いました。

施工から7年ほど経った頃、チョーキングなどの症状が出る現場が数十件確認されるようになったのです。

私にとって、これは非常に大きな経験でした。

メーカーの資料も確認した。

同業者も使っていた。

決して、いい加減に選んだつもりもありません。

それでも、実際のお客様のお家では想定していなかったことが起きました。

その時、すべて塗り直すことを決めました

当然、私たちもメーカーに状況を伝え、実際に現場を確認してもらいました。

私も当時は納得がいかず、

「なぜこんなに早く症状が出るのか」
「塗料そのものに問題はなかったのか」

とメーカーに何度も話をしました。

しかし、返ってくるのは、

「周辺環境の影響ではないか」
「下地の状態はどうだったのか」
「施工方法に問題はなかったのか」

といった話が多く、私が期待していたような対応には至りませんでした。

もちろんメーカー側にもメーカー側の立場があり、さまざまな可能性を確認する必要があったのだと思います。

ただ、私にとって一番大切なのは、誰に責任があるのかを議論し続けることではありませんでした。

目の前には、私たちを信用して工事を任せてくださったお客様のお家があります。

その塗料を選んだのは私たちです。

お客様におすすめしたのも私たちです。

そして施工したのも私たちです。

だったら、

「メーカーが認めてくれないから」

「周辺環境かもしれないから」

「施工には問題がなかったから」

と責任の所在を探し続けても、お客様のお家が元に戻るわけではありません。

最終的にお客様と向き合うのは、メーカーではなく私たち塗装店です。

そう考え、該当するお客様のお家は、私たちの責任ですべて塗り直すことを決めました。

当然、会社としては大きな負担でした。

それでも、自分たちがおすすめした商品で問題が起きていることを知りながら、都合のいい理由をつけて逃げる。

私には、その方がよほど嫌でした。

お客様がどう思うか以前に、そんな逃げ方をする自分自身を許したくなかった。

だから塗り直しました。

そして、この出来事から私は大きなことを学びました。

最後に責任を持つのは、塗料メーカーではなく私たち塗装店だということです。

メーカーのカタログに何年と書いてあっても、有名なメーカーの商品でも、多くの塗装店が使っていても、それだけで安心してはいけない。

最終的にその塗料を選び、お客様におすすめするのは私たちです。

だからこそ、自分たちが施工したお家を5年、10年、15年、20年と自分たちの目で見続ける。

想定と違うことが起きれば、その事実を受け止める。

必要なら対応する。

そして、その経験を次の商品選びや施工に活かす。

私が長期の定期点検にこだわるようになった背景には、この時の経験が強く残っています。

「大手だから」「みんな使っているから」だけでは判断しない

それ以来、

「大手メーカーだから大丈夫」

「みんなが使っているから大丈夫」

「カタログに15年と書いてあるから15年間大丈夫」

とは、簡単に考えなくなりました。

どれだけ試験を重ねた塗料でも、実際の住宅は一軒一軒違います。

日当たりも違います。

湿気も、風通しも、周辺環境も、下地の状態も違います。

そして何より、15年という耐久性を期待されている塗料なら、私たち自身が5年、10年、15年と実際のお客様のお家を見続けなければ、本当の結果は分かりません。

だから私は、

メーカーのカタログを信じて販売して終わりではなく、自分たちが選んだ塗料を、自分たちが施工し、その後どうなったのかまで自分たちの目で確認する。

そこまでが塗装店の仕事ではないかと思っています。

もし想定より早く問題が起きたのであれば、その事実から逃げずに対応する。

そして、その経験を次の塗料選びや施工方法に活かす。

それを何年も繰り返す。

この経験も、私が長期の定期点検を大切にしている大きな理由の一つです。

実は、お客様は不具合に気づいていないことが多い

リペイント匠では、2025年の1年間だけでも約1,500件の定期点検を行いました。

その中で改めて分かったことがあります。

点検で見つかった不具合の約90%は、お客様ご自身では気づかれていませんでした。

屋根など普段見えない場所であれば、気づくこと自体が難しいと思います。

また、気づいていたとしても、

「これくらいなら仕方ないかな」

「わざわざ電話するほどでもないかな」

と我慢されている方もいらっしゃるかもしれません。

そう考えると、

「保証書をお渡ししていますので、何かあればご連絡ください」

だけでは、本当の意味でお客様のお家を守ることはできないのではないか。

私はそう考えています。

だから「何かあったら呼んでください」ではなく、こちらから見に行く

お客様が不具合に気づいてから連絡をいただくのを待つのではなく、

私たちからお客様のお家へ伺い、私たち自身の目で確認する。

そして不具合を見つけたのであれば、たとえお客様が気づいていなくても正直にお伝えする。

自分たちの施工に原因があるのであれば、逃げずに向き合う。

これは会社にとって、必ずしも都合の良いことばかりではありません。

こちらから点検に行かなければ表面化しなかった問題もあるでしょう。

点検には人も必要です。

時間もかかります。

費用もかかります。

それでも私は、見つけた不具合を「お客様が気づいていないから」と見て見ぬふりをする会社にはしたくありません。

誰にも分からなかったとしても、自分たちは分かっています。

問題を見つけたら正直に向き合う。

間違っていたら認める。

直すべきものは直す。

そして同じことが起こらないよう、次に活かす。

これはサービス以前に、私自身が仕事をするうえで曲げたくない部分です。

だからこそ、20年という長期の定期点検が必要だと思っています

塗料も住宅も、実際に年月が経過しなければ分からないことがあります。

そして、お客様自身では気づけない不具合もあります。

だから私は塗装店の社長として、損得を抜きにしても、20年という長期間にわたってお客様のお家を見続けることには大きな意味があると思っています。

ただし、「20年点検します」と言うことは簡単です。

経営者として考えると、これは非常に重い約束です。

今日工事をさせていただいたお客様に20年後の点検を約束するということは、

20年後にもリペイント匠という会社が存在していなければならない

ということだからです。

毎年新しいお客様とのご縁をいただけば、私たちが長期的に見守るお家はどんどん増えていきます。

その約束を守るには、

人を採用する。

人を育てる。

技術を次の世代へ引き継ぐ。

点検の仕組みを作る。

施工履歴を残す。

会社として適正な利益を残す。

そして、会社そのものを強くし続ける。

全部必要です。

つまり、お客様との約束が積み重なるほど、会社も成長し続けなければならない。

私は20年点検を始めるということを、ある意味で自分たちの退路を断つ決断だと思っています。

「人が足りないからやめます」

「大変だからやめます」

「思ったより費用がかかるからやめます」

20年という約束をした以上、そんな会社にはしたくありません。

だから、会社を長く健全に存続させることも、お客様へのアフターサービスの一部だと私は考えています。

理想は「塗装した場所を見る会社」ではなく「お家全体を守る会社」

そして、20年間お客様のお家を見続けるのであれば、私はもう一歩先へ進む必要があると思っています。

自分たちが塗装した外壁や屋根だけを見る。

それだけでは、本当の意味で「お客様のお家を守る」ことにはならないのではないか。

雨樋、瓦、漆喰、防水、基礎、シロアリ、ポリカなど、お客様が普段なかなか気づけないところまでお家全体を見る。

小さな異変のうちに見つけて、大きな問題になる前にお伝えする。

まだ直す必要がなければ、

「ここは今すぐ直さなくても大丈夫ですよ」

と正直にお伝えする。

反対に、今のうちに直しておかなければ将来大きな修繕につながる可能性があるのであれば、

「ここは今のうちに直しておいた方がいいですよ」

とお伝えする。

そして必要であれば、きちんと補修する。

それが、私が考える理想の住宅会社です。

リペイント匠が現在取り組んでいる「重点定期点検」も、この考えから生まれています。

定期点検を「片手間のサービス」にはしたくない

正直に言えば、効率だけを考えれば、別の方法もあると思います。

定期点検には人件費も時間もかかります。

それなら、その人員で新しい外壁塗装のお客様を増やし、次々と施工していく方が、短期的には効率が良いのかもしれません。

しかし、お客様のお家を長く守るために必要なのであれば、私はやるべきだと思っています。

そして、やるのであれば片手間ではいけない。

「外壁塗装が本業で、定期点検はアフターサービス」ではなく、定期点検も、お家全体の維持管理も本業の一部にする。

そのために人を育てる。

住宅全体の知識を増やす。

必要な補修やリフォームにも対応できる体制を作る。

仕組みを作る。

私は、これからの塗装店にはそこまで必要になってくるのではないかと思っています。

これから塗装店を選ぶ方に、ぜひ見てほしいこと

私は塗装店を経営している立場ですので、

「こういう会社を選ぶべきです」

と偉そうに言うつもりはありません。

リペイント匠自身も、まだまだ改善しなければならないことがたくさんあります。

ただ、この仕事を長く続け、実際に施工後のお客様のお家まで見続けてきたからこそ、お伝えできることもあると思っています。

これから外壁塗装をされる方には、

「どんな塗料を使うのか?」

だけではなく、

「工事が終わった後、この会社は何をしてくれるのか?」

というところまで見ていただきたいと思っています。

「定期点検があります」ではなく、本当に点検へ行っているのか。

「長期保証があります」ではなく、不具合が起きた時に実際に対応しているのか。

「耐久性15年の塗料です」だけではなく、その塗料を施工したお家が5年後、10年後にどうなっているのかまで確認しているのか。

そして、

10年後、20年後にも、その約束を守れる会社づくりをしているのか。

塗装店を選ぶ時に、ぜひこうした部分も見ていただきたいと思います。

塗装工事の本当の評価は、完成したその日ではなく、5年後、10年後、さらにその先に分かるものなのかもしれません。

マーケティングより「本質」が試される時代へ

ホームページ、チラシ、看板、SNS、動画。

私たちもこれまで、リペイント匠を知っていただくために、さまざまなことに取り組んできました。

これからもマーケティングは必要です。

しかし、これからの時代は、

「どう良く見せるか」以上に「実際に何をしている会社なのか」

が問われていくと思っています。

どれだけ良いことをホームページに書いていても、実際にやっていなければ意味がありません。

反対に、一軒一軒のお客様との約束を守り、実際に10年、20年とお家を見続けていけば、その積み重ね自体が会社の信用になります。

だから私たちは、

マーケティングで本質以上に良く見せるのではなく、本質そのものを良くしていく。

そんな会社でありたいと思っています。

「塗装のことなら」から「お家のことなら」リペイント匠へ

外壁塗装は、お客様との関係のゴールではありません。

私はむしろ、そこから長いお付き合いが始まると考えています。

5年後、10年後、20年後。

お客様がお家のことで何か困った時に、

「とりあえずリペイント匠に聞いてみよう」

と思っていただける。

そして、その時にも変わらずリペイント匠が存在している。

私たちが目指しているのは、そんな会社です。

良い塗料を使う。

良い施工をする。

保証する。

こちらから定期的に見に行く。

問題を見つけたら、逃げずに向き合う。

自分たちが施工した塗料が、その後どうなったのかまで確認する。

そして施工箇所だけではなく、お客様のお家全体を長く守っていく。

言葉にするのは簡単です。

だからこそ、言った以上はやる。

20年点検を掲げる以上、20年後にもその約束を守れる会社でいる。

それが、塗装店を経営する私自身の覚悟でもあります。

「塗って終わり」から、「お家を20年以上守る会社」へ。

これからもリペイント匠は、言葉だけではなく実際の行動で、その理想に近づいていきたいと思います。

株式会社リペイント匠
代表取締役 久保 信也

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この記事を書いたのは

代表の久保です

株式会社リペイント匠 代表取締役 久保信也 1982年2月8日生まれ。【プロフィールはコチラ

◆2021年3月18日に、1冊目の書籍となる「家の寿命を20年延ばすはじめての外壁塗装」を幻冬舎から出版。Amazonやお近くの書店でも購入可能。

15歳からこの建築業に携わり、2012年に一般の消費者向けのリペイント匠を設立しました。施工したお客様に必ず喜んで頂けるように、社員教育を徹底し、一軒、一軒を自分の家を塗り替えするように丁寧に一つの作品のように仕上げています。三重県にお住まいで外壁塗装やその他リフォームでお悩みの方はお気軽にご相談してください。

三重県全域(津市・松阪市・伊勢市・志摩市・亀山市・鈴鹿市・四日市市・いなべ市・名張市・伊賀市)での住宅の外壁塗装,屋根塗装,は塗り替え職人直営の「リペイント匠」にお任せください。

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